皆さまこんにちは今日は朝から天気がすっきりせず、昼ごろから雨が降ってきています。
午後の診察にご来院の方はお気をつけてお越しください。
さて先々週に手術を行って、先週無事に抜糸を終えた症例の話をさせていただければと思います。
その子は1歳半のネコちゃんで突然の嘔吐と食欲不振でご来院されました。血液検査では異常なかったのですが、バリウム造影検査で胃の出口に問題が確認されたため
胃の中の異物と考え手術を実施しました。
その時は単純に胃の中の異物と思っていたのですが、、、事態はそんな単純な話ではなく実際にお腹を開けてみると胃から空回腸までつながっていた「ひも状異物」だったのです。
胃と腸を何箇所か切開して、ひもを何とか取り除き一部穿孔していた腸の穴をふさいで手術は何とか終了しました。術後しばらくは腹膜炎の影響もあり元気もなかったのですが、その後は食欲元気ともに以前の状態まで回復してくれて無事抜糸を終えることができ、ホッとしました。
今回は無事退院して元気になってくれましたが、異物の中でもかなり大変な異物がこの「ひも状異物」です。手術をしても場合によっては亡くなってしまう場合もあります。
もし普段から「ひも」がとても好きなネコちゃん、ワンちゃんが突然嘔吐したり食欲がなくなるようなことがございましたら早目にご来院いただければと思います。
院長